2006年1月15日(日)「しんぶん赤旗」

主張

第24回党大会

日本改革へ、新たな跳躍台に


 日本共産党第二十四回大会は、大会決議などを採択し、新中央委員会を選出して閉会しました。日本改革へ向けた、新たな一歩です。

 大会には、全国から千人を超す代議員・評議員が参加し、討論。「国民の苦難あるところ日本共産党あり」を示す発言が相次ぎました。

 外国来賓も多彩で、十八カ国二十一政党三十三人の外国政党代表、個人来賓一カ国一人、在日外交団十六カ国、二十人が出席しました。

 決定した方針とともに、大会の姿そのものが、世界と日本の中での日本共産党の役割を示しています。

■世界と日本の中で

 「世界からこれだけの来賓の参加がある党大会を開くことができたのはすごいことだと思った。政府が、アジア外交につまずいている中で、中国、韓国からの参加があるのは誇らしい」。党大会の初日、こんな感想が寄せられました。

 侵略戦争を正当化する靖国神社への参拝に固執し、韓国、中国との首脳会談を開けない状況をつくっている小泉政権。平和の国際秩序の確立、諸文明間の対話と共存の野党外交を積極的に展開し、アジアでも世界でも、連帯と友好を広げている日本共産党。その違いが、党大会のあり方にも反映しています。

 侵略戦争の正当化、アメリカいいなり、極端な大企業中心主義は、自民党政治の異常な特質です。それを根本的に打破する改革の道を示し、現に国民と一緒にたたかっているのが日本共産党です。党大会は、その役割を実証する場となりました。

 志位委員長は、「米軍再編」と基地強化、憲法改定の動きの狙いと本質を解明。憲法改悪を阻止するために「党の存在意義をかけて総力をあげてたたかう」とのべました。

 「九条の会」の活動を、職場で、地域で、学園で、創意をこらして広げている様子が、さまざまな人から多面的に語られました。沖縄の本土復帰は「九条のもとに帰りたかったから」だと先輩党員に聞き、「米軍基地をなくす世代になる」と発言した沖縄の若い代議員。ベトナム戦争時に「ここで流す汗の一滴が、ベトナム人の血の一滴を止めている」と相模原戦車阻止闘争をした歴史に学んでたたかう決意をのべた神奈川の代議員。米軍岩国基地強化がイラクでの殺りくにもつながることに心を痛め、撤回にむけて奮闘する山口の代議員。各地のたたかいが、深く、広くすすんでいます。

 こんな人がいるから、こんな活動があるから社会が支えられているのだと実感させられる発言も相次ぎました。耐震偽装被害問題で正月もなくかけ回る議員。切り捨て攻撃が強まる福祉職場で、「君を楽にしたいんよー」と仲間づくり。追いつめられ、傷つけられ、あきらめさせられている青年の相談にのり、「一人じゃない。一緒に変えていこう」と呼びかける。サラ金被害やホームレスの人たちへの越冬支援など、親身な相談活動。それぞれ、深刻な問題に対応する話ですが、不思議と明るさがあり、涙だけでなく笑いがありました。人間同士の心の通い合いが生まれ、そこに、困難をはねかえす楽天性とたくましさがあるからです。大会で合言葉となった「社会的連帯で社会的反撃を」は、間違いなく広がっていきます。

■新三役を先頭に

 日本共産党は、志位委員長はじめ新三役を先頭に、日本の民主的改革をめざし、綱領を掲げ、二十四回大会を跳躍台にあらたな前進をかちとるよう、総力をあげます。


もどる
日本共産党ホーム「しんぶん赤旗」ご利用にあたって
(c)日本共産党中央委員会
151-8586 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-26-7 TEL 03-3403-6111  FAX 03-5474-8358 Mail info@jcp.or.jp