2006年1月15日(日)「しんぶん赤旗」

第24回党大会での

志位委員長の閉会あいさつ


 日本共産党第二十四回大会最終日の十四日、志位和夫委員長がおこなった閉会あいさつ(大要)は次のとおりです。

 選出された新しい中央委員会を代表して、第二十四回党大会の閉会のあいさつを申し上げます。

 第二十四回党大会は、あたえられた任務を立派にやりとげ、歴史的大会として大きな成功をおさめました。(拍手)

 この大会は、新しい綱領を決定してはじめての大会でした。この二年間に、綱領は、内外の情勢分析という点でも、わが党の政治的進路を明らかにするという点でも、その生命力を見事に発揮しました。

 それが生きた形で結実したのが、全党の英知を結集して、きょう全会一致で採択された大会決議であります。大会決議は、歴史的視野、世界的視野――二つの大きな視野から自民党政治のゆきづまりを明らかにし、新しい綱領のしめす民主的改革のみが、このゆきづまりの打開方向であることを、全面的に明らかにしています。

 大会決議は、新しい中央委員会が、その自らの責任で、ただちにとりくむべき具体的課題もたくさん提起しています。たとえば、わが党の将来の担い手となる若い幹部の系統的養成のための「特別党学校」の開設、労働運動と職場組織の発展のための「職場問題学習・交流講座」開設なども、新しい具体的課題です。新しい中央委員会は、大会決議の全面実践のための仕事にただちにとりかかる決意であります。(拍手)

 みなさん。新しい綱領とともに、大会決議をすべての党員にとどけ、国民とともにたたかい、これを縦横に活用して、日本の進路と党を語りあい、強く大きな党をつくり、来年の二つの全国的政治戦で本格的な前進をかちとり、勝利者となろうではありませんか。(拍手)

 党大会は、全党の先頭にたってこの方針を実行する、新しい中央委員会を選出しました。新しい中央委員会は、先ほどご報告したように、新しい指導機構を決定いたしました。

 新しい中央委員会では、不破哲三議長が、議長の任をひくとともに、常任幹部会の一員として活動をつづけるということを確認いたしました。不破同志が、どのような考えで、議長職をひくことを決意したかは、先ほど不破同志みずから話されました。私たちは、不破同志が、党の現在と将来を熟考し、大局的な立場からされたこの判断を、正面から受け止めることにいたしました。

 不破同志が、一九七〇年に書記局長、一九八二年に幹部会委員長、二〇〇〇年からは議長として、果たしてきた役割の大きさは、党綱領路線の発展、新しい綱領・規約の策定、科学的社会主義の理論的発展、国政変革の論戦と政策活動、野党外交の発展、強大な党建設のとりくみなど、どの分野をとってもきわめて大きいものがあります。私自身、一九九〇年に書記局長に選出されていらい、指導部の中枢の一員として、不破同志に間近に接し、その理論と活動に、どれだけ教えられたかわかりません。党のリーダーとしての不破同志の長年のご苦労に、私は心からの感謝の言葉をのべたいと思います。(拍手)

 同時に、先ほども力強い話がありましたが、不破同志が、常任幹部会の一員として、党の理論活動のいっそうの発展をはじめとして、かけがえのない役割を果たされることを、心から願うものであります。(拍手)

 不破議長が、これまで果たしてきた役割が大きいだけに、議長の任からひくことは、新しい党の指導部の中枢―とくに私たち三役にずしりと重い責任を課すものです。私は、幹部会委員長として、いまその責任の重さをかみしめています。集団的な英知と力を結集し、全党の信頼にこたえられるよう、全力をあげてその職責を果たす決意を、申し上げるものです。(拍手)

 みなさん。この大会の成功は、代議員・評議員のみなさんの奮闘によるものであるとともに、各分野で献身的に働いた多くの要員のみなさんによって支えられたものであります。私は、新しい中央委員会を代表して、大会を支えてくださったすべてのみなさんに心からの感謝を申し上げるものです。(拍手)

 最後に、この大会に、遠く海外から参加された、多数の外国代表のみなさんに、大会を代表して、心からのあいさつをのべるものであります。(拍手)

 みなさんが大会に参加されたこと、熱心に報告と討論に耳を傾けてくださったことが、私たちにたいしてどれだけ大きな励ましになったかは、はかりしれないものがあります。大会を終えるにあたって、海外の代表のみなさんがこの大会を成功に導くうえでなされた大きな貢献にたいして、心からの感謝の拍手を重ねて送りたいと思います。(拍手)

 また、みなさんを送り出してくれた政党と組織にたいして、党大会の名において、心からの友情と連帯のあいさつを送るものであります。(拍手)

 以上で、第二十四回党大会の閉会のあいさつを終わります。(大きな拍手)


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