2006年1月8日(日)「しんぶん赤旗」

“主人公は私たち”

開かれた学校づくり交流


 子どもを中心に父母や地域が参加する学校をつくろうと「開かれた学校づくり全国交流集会」が七日、東京・世田谷区の私立大東学園高校を会場に始まりました。四十人近くの高校生をはじめ教職員、保護者ら二百人が全国から参加。生徒・教職員・保護者が意見を出し合って学校づくりをすすめる「三者協議会」についてシンポジウムがおこなわれました。

 大東学園、東京大学教育学部付属中等教育学校、長野県立辰野高校、北海道立美瑛高校、私立旭丘高校(神奈川)の生徒や卒業生が各学校の「三者協議会」について紹介。教職員や父母、地域の人たちと話し合いながら校則を変えたり、授業の改善に向けて話し合っている経験を語りました。

 辰野高校の元生徒会長は、学級数が削減されたことについて県知事に意見を送ったところ、教育次長らが三者協議会に参加。その結果、学級数が復活したとのべ、「三者協議会があったから変えることができたと思った」と語りました。

 旭丘高校の前生徒会長は三者協議会で生徒が意見を出して、心に傷を負った生徒のためにカウンセラーが配置されたと紹介。「学校は先生や父母と手を携えてつくっていくもの。私たちが積極的に主人公になっていかなければいい学校はつくれない」と語りました。

 大東学園の生徒の母親は「三者で学校をつくろう」と保護者の意見を集約する努力をしていることを報告、「三者で話していくなかで子どもたちが成長している姿が見えてうれしくなる」と語りました。教員も「三者協議会は自分の授業を振り返るいい機会になる」と語りました。

 同集会は八日まで。二日目は教員評価・学校評価などのテーマで分科会がおこなわれます。


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