2006年1月8日(日)「しんぶん赤旗」

米軍駐留への不満増大を懸念

女性殺害事件で米紙が指摘


 【ワシントン=山崎伸治】六日付の米紙ロサンゼルス・タイムズは、横須賀での米空母キティホーク乗組員による日本人女性殺害事件について報じ、「米軍当局は事件によって、地域社会に散在する米軍駐留に対する不満が、国民的な要求に転化しかねないと懸念している」と伝えました。

 同紙は事件によって、「日本が自国に駐留させている大規模な米軍と居心地悪い関係にあることに(日本で)改めて注目が集まっている」と指摘。事件の概要に触れた上で、「日本に駐留する約四万七千人の米兵に対する感情に火をつける可能性がある」と論じています。

 「米軍の演習が原因となっての騒音や混乱でくすぶっていた憤りが、米兵による基地外での暴力事件や重大な事件に関連して噴出したこともあった」と強調。これまでは事件の多くが沖縄で起こっていたため、「ほとんどの日本人には政治的にも感情的にも遠く感じられていた」が、今回は「東京に近い」横須賀だったことで懸念が広がっていると報じています。


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