2006年1月7日(土)「しんぶん赤旗」

大増税反対・賃上げ必ず

公正な社会共に築こう

春闘勝利へ宣伝

国民春闘共闘


 全労連(全国労働組合総連合)と純中立懇でつくる国民春闘共闘委員会は六日朝、〇六春闘勝利にむけた新春宣伝を全国いっせいに実施しました。


■東京

 国民春闘共闘は東京春闘共闘と合同で午前八時すぎから東京駅丸の内北口前で宣伝。

 国民春闘共闘の熊谷金道代表委員(全労連議長)は「トヨタなど大企業は、労働者と下請け企業を犠牲に、バブル期以上の大もうけを続けています。パートや派遣、アルバイトなど非正規労働者の時間給を引き上げる賃金底上げを重視して、力いっぱいがんばろう」とのべました。

 ティッシュとビラを受け取った総合電気メーカーに勤める男性(51)は「うちの会社も業績は好調というか人並み。年収は増えるどころか減っていたので、今年こそは賃上げを期待したいですね」と話していました。

■大阪

 大阪労連と大阪春闘共闘委員会は六日朝、大阪府下三十カ所以上の街頭で「声を上げなければ暮らしは変わらない。この春闘を一人で悩まず一緒に立ち上がろう」と呼びかけ、〇六国民春闘のスタートを切りました。

 大阪市役所に隣接する淀屋橋での宣伝には約四十人が参加。気温一度と厳しい冷え込みのなか、一時間で約千枚のビラを配布し、歩きながら読む姿もありました。

 大阪労連の服部信一郎副議長は、非正規労働者の賃上げや均等待遇を実現する「希望ある年にするためにも、連帯と公正な社会を築く春闘をたたかっていこう」と訴えました。

 また、「大阪に本社を置く大企業百三十四社のため込み利益(内部留保)は二十五兆円を超えて過去最高水準。賃上げ一万円以上のための取り崩し率は過去最低の0・34%だ」と指摘。「すべての労働者の賃金を底上げし、まともな地域経済をつくろう」とのべました。

 「公務員攻撃はこれをテコにした市民サービスの切り捨てだ」(府職労)と訴えました。

■福岡

 福岡県労連と福岡県春闘共闘連絡会議は全労連の全国いっせい宣伝がおこなわれた六日、県内二十五カ所で宣伝しました。

 福岡市では、早朝から福岡地区労連と地区春闘連絡会議の組合員らが、通勤客でにぎわうJR博多駅前や中心繁華街の天神など三カ所で宣伝しました。

 博多駅近くの日本生命のビル前では、日本生命の直系会社、日本インシュアランスサービスが従業員を「委任契約」としてひどい労働条件で働かせていることを告発するビラを配布。全国で派遣などの非正規労働者が労働組合に入ってがんばっていることも紹介し、「泣き寝入りはやめよう」と訴えました。

 食い入るようにビラを見ながらビルに入っていく従業員の姿が見られ、通行人も次々とビラを受け取っていました。


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