2006年1月5日(木)「しんぶん赤旗」
米兵引き渡し求めよ
児童ひき逃げ 党都議団、知事に要求
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日本共産党都議団は四日、石原慎太郎都知事に対し、在日米海軍の女性水兵(23)が昨年末、八王子市で児童三人をひき逃げしながら、「公務中」を名目に即日釈放された事件について、水兵の日本側への引き渡しを米軍に求めるよう申し入れました。
申し入れには吉田信夫幹事長、曽根はじめ政策調査委員長、松村友昭、古館和憲両副幹事長、清水ひで子政策調査副委員長、河野ゆりえ都議が参加。
吉田氏らは、米軍が「水兵は事故を起こした時、すぐに現場に戻ったと聞く」としていることについて、事件の目撃者が「水兵は現場に戻っていない」と語っていることを指摘。「都民の安全を守る知事の責任も問われる」として、(1)米軍に抗議し水兵の身柄引き渡しを求める(2)都として事件の経過と対応などを調査し公表する(3)「公務」をたてに処罰を免れる日米地位協定の抜本的改定を求める―ことを申し入れました。
都知事本局の熊野順祥次長は「事実関係を確認して対応を考えたい。根本には日米地位協定の問題があり、改定をさらに強く申し入れていきたい」と答えました。