2006年1月4日(水)「しんぶん赤旗」

米軍が集会を妨害

基地撤去要求の参加者撮影

沖縄・宜野湾


 三日午後一時半ごろ、米海兵隊普天間基地(沖縄県宜野湾市)の全面撤去を求める「第二十三回新春自動車デモ」(主催・宜野湾市民協)の出発式が行われていた宜野湾市民広場で、米軍の憲兵隊が参加者や車両などをデジタルカメラで撮影。主催者らがやめるように抗議しましたが無視して撮影を続け、集会を妨害しました。

 集会が行われていた市民広場は同基地の敷地内ですが、「一時使用」が許可され、普段は駐車場や野球場などとして多くの市民が利用しています。

 市民協事務局によれば、自動車デモの出発式は例年、この広場を使用していますが、このような米軍の妨害行為があったのは初めてです。

 現場に居合わせた沖縄県平和委員会の大久保康裕事務局長は「対応した米兵をよく見ると、腰にかけていた催涙スプレーに手をかけていた。スプレーは暴動などを鎮圧するために使うもので、主権者である県民・国民を同等に扱っていない許しがたい態度だ」と厳しく批判しました。

 市民協の宮城正雄代表幹事は「米軍の本質をむき出しにした暴挙だ。この蛮行を絶対に許してはならない」とのべ、「今回の行為は、米軍再編・強化に反対するたたかいが全国的に広がるなか、米軍が県民・国民世論を恐れているあらわれだ」と指摘しました。


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