2005年12月22日(木)「しんぶん赤旗」
新田原に米軍くるな
赤嶺・仁比議員懇談 周辺首長と一致
宮崎
日本共産党の赤嶺政賢衆院議員、仁比聡平参院議員は二十一日、米軍再編で米軍訓練移転地とされた航空自衛隊新田原基地(宮崎県)を視察し、同基地のある新富町はじめ周辺の西都市、高鍋町、佐土原町の市長・町長とそれぞれ懇談しました。
木城町を含む五市町は「在日米軍再編に係る米軍の新田原基地使用反対対策協議会」を発足させ、共同して国に再編計画撤回を求めていくことを確認しています。
懇談で、協議会の会長も務める、新富町の川越俊宏町長は、「国防・安保条約を認める基本的な気持ちを持っている」とのべつつ、「これだけ重大な合意を国会で十分議論しなければいけないのではないか」と指摘。米軍が来ることには反対だと表明し、六十一の地区でつくる区長会が訓練受け入れ反対を確認し、有権者の六割を超す九千人余の署名を集めたと紹介し、「住民には、騒音被害、戦闘機事故発生の危険が高まることへの不安がある」とのべました。
西都市の橋田和実市長、高鍋町の小沢浩一町長、佐土原町の戸敷正町長は、地方の頭越しに日米が合意したことを批判し、「米軍は秩序を守らない」などの懸念が共通して出され、佐土原町長は「自衛隊も国防も必要ですが、米軍は国防のためなのか疑問」とのべました。
赤嶺、仁比両議員は、沖縄の基地の実態を示して、「米軍は運用上の必要があれば、夜間飛行禁止などどんな約束を結んでも守らない」と紹介。自治体の了解なしに強行しようとする日本政府を批判。「安保や国防で意見のちがいがあっても、一致するところで力をあわせていきたい」と激励しました。懇談には、日本共産党から田村貴昭衆院比例候補(九州沖縄ブロック)、馬場洋光県書記長、前屋敷恵美県常任委員、地元市議・町議らが参加しました。