2005年12月22日(木)「しんぶん赤旗」
海外派兵化が進行
陸自朝霞駐屯地塩川議員ら視察
日本共産党の塩川鉄也衆院議員は二十一日、来年一月初旬にもイラク派兵が予定されている埼玉県の陸上自衛隊朝霞駐屯地を現地調査しました。
米軍再編と連動、「海外で戦争する自衛隊」に向けて米軍との一体化を強める陸上自衛隊の実態を現地で確認しようと取り組まれたもの。
調査には、あやべ澄子参院埼玉選挙区候補、北関東・東京両ブロック事務所、角靖子埼玉県議、松村友昭東京都議事務所、埼玉県朝霞、和光、新座各市の党市議団、東京・練馬区議団、埼玉県平和委員会関係者ら十八人が参加しました。
同駐屯地内にある陸上自衛隊の“シンクタンク”といわれる陸上自衛隊研究本部(〇一年三月発足)では説明した研究員が「イラク派遣の教訓をデータベース化、今後の活動に生かす」と本格的な海外派兵に向けた研究センターであることを強調しました。
駐屯地に隣接する演習場では、イラク派兵部隊が近接戦闘訓練に使用しているプレハブ建ての市街地戦闘訓練施設、約十億円をかけて計画されている自衛隊初の屋内射撃場建設予定地なども視察しました。
新座市役所で記者会見した塩川衆院議員は「米軍再編のもとで米軍と一体化した海外での本格的な自衛隊の展開という方向が埼玉の足元で進んでいる実態が明らかになった。憲法を守る運動とも合わせて広く国民のなかに広げていきたい」と語りました。