2005年12月18日(日)「しんぶん赤旗」

泡瀬干潟守る会

埋め立てやめてカヤックで抗議


 「自然の宝庫・泡瀬干潟を守ろう」―。新種や貴重種、絶滅危惧(きぐ)種の貝や海草が次々と発見されている泡瀬干潟(沖縄市)の埋め立て工事をストップさせようと、泡瀬干潟を守る連絡会は十七日、海上抗議行動を行いました。

 抗議行動は、事業者の国が新種などの保全策を何も示さないまま、今月中にも本格的なしゅんせつ工事を強行しようとしていることに抗議するもので、七隻のカヤックやカヌーが工事現場周辺をめぐり、「埋め立てを中止せよ」と声をあげました。

 参加した大学生の岸本翔さん(21)は「カヤックで海に出るのは初めてでしたが、海底まで透き通っていてとてもきれいな海でした。この海のことをもっと多くの人たちに知ってほしい。絶対になくしてはいけない」と力を込めました。

 守る会の小橋川共男共同代表は「この行動を契機に、さらに世論を盛り上げていきたい。(米軍新基地建設予定地の)辺野古を含め、沖縄の豊かな自然を子々孫々に残すために、全国の支援もお願いしたい」と語っていました。


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