2005年12月15日(木)「しんぶん赤旗」
ヤミ金・詐欺一斉告発
全国のべ4600件 被害増える傾向
暴利の高金利の貸し付けや違法な取り立てをされたとしてヤミ金融や振り込め詐欺の被害者らが十四日、警視庁と十四の府県警に、出資法違反などで一斉刑事告発しました。告発件数は全国合計でのべ約四千六百件を超えました。
全国ヤミ金融対策会議の宇都宮健児代表幹事は告発を終え「今回、今年三月の告発件数より増えており、ヤミ金融が復活傾向にある」と話しました。
告発を終えての記者会見で、埼玉県の被害者がつくる「夜明けの会」の吉田豊樹事務局次長は携帯電話業者や無登録業者が増えていることを指摘。「事務所もなく、すぐ逃げるので早急な対応が必要になってきている」と話しました。
一方、東京の被害者団体「太陽の会」の女性(41)は、十二日に蒲田署に被害届を出しにいくと、警察から払う必要のない「元本と法定金利」を払うよう言われたことを明らかにしました。
宇都宮代表幹事は警察の対応の改善を求め「引き続き告発活動を強めていく」と話しました。
被害者らは今後、行政処分や不正口座(業者利用口座)凍結、携帯の不正利用(業者利用電話)停止の申し入れをする予定です。

