2005年12月10日(土)「しんぶん赤旗」

憲法が花ひらく日本を

大阪 革新懇の夕べに1000人余


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(写真)革新懇の講演と音楽の夕べで講演する市田忠義書記局長(手前)=9日、大阪市中之島中央公会堂

■海老名、市田氏が講演

 「私も戦争は大嫌いです」と語る大阪出身の十六歳の女性シンガー、林明日香さんの歌声に、長い拍手でこたえる千人を超える聴衆―。九日夜、「戦後六十年、守ろう九条・憲法が花ひらく日本を」と題した「革新懇の講演と音楽の夕べ」が大阪市の中之島中央公会堂で開かれました。エッセイストの海老名香葉子さん、日本共産党の市田忠義書記局長(全国革新懇代表世話人)が講演しました。主催は大阪革新懇と全国革新懇。

 林さんは、海老名さん原作のアニメ「あした元気にな〜れ!」の主題歌「蓮花」など四曲を高らかに歌い上げました。

 肉親六人を東京大空襲で失った海老名さん。自身の半生を当時の歌や食事、会話を通して再現しながら語りました。人情あふれた下町が一夜で焼け野原と化した衝撃。食と住まいを求めて転々とした日々…。「多勢の人が戦争で死にました。二度と戦争がないように、私のような子どもをつくらないように憲法九条をまもり、平和なくらしを次の世代に伝えていきましょう」とよびかけ、参加者は涙しながら拍手を送りました。

 市田さんは海老名さんの話を受け、「間違った侵略戦争を二度とやってはいけない、と世界に先駆け恒久平和を定めたのが日本国憲法」。一方、小泉内閣とブッシュ政権がアジアや世界の流れに反して、「日米軍事同盟を地球的規模に拡大・強化しようとする動きと憲法九条が両立できなくなっているのが今の情勢の特徴」だと指摘。全国で三千六百十四の「九条の会」が生まれ、宗教者、映画人、詩人など幅広い分野で憲法を守ろうという動きが広がっていることを紹介し、「世の中に正しいものほど強いものはない。ここに確信をもって頑張りぬきましょう」と熱を込めて呼びかけました。


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