2005年11月28日(月)「しんぶん赤旗」
力を実感 勇気わいた
米軍強化反対 国民運動を
平和大会行動提起
全国から千七百人が参加し、四日間にわたって神奈川県で開かれていた二〇〇五年日本平和大会(同実行委員会主催)は二十七日、閉幕しました。閉会総会は、米原子力空母の母港化が狙われる横須賀市で開催。「米軍の再編・強化に反対する自治体ぐるみの運動を発展させ、国民的運動を広げよう」との行動提起に、参加者は「よーし」の声で応じました。
まとめと行動提起をした全労連の西川征矢副議長は、全国民的な連帯でたたかいをすすめようと強調しました。来年三月の米軍再編最終報告に向け、草の根での学習・宣伝、自治体要請、百万の反対署名を提起。イラク派兵、有事体制づくり反対、憲法改悪を許さない運動を呼びかけました。
当面の行動として▽沖縄・名護のたたかいに連帯し、立て看板や宣伝カーを贈るカンパ運動▽基地を結んだ全国いっせい・連鎖行動▽十二月八日のいっせい宣伝―を提起しました。
会場に回されたマイクを手に参加者が次々と決意を語りました。
「建設職人の仕事は平和をつくる」の横断幕や父親の残した陣中日誌を手に決意を表明。沖縄・名護からの参加者の「痛みを分かち合うのでなく、痛みはなくしましょう」の発言に「がんばろう」の声援が飛びました。徳島から沖縄と神奈川の代表に連帯の折り鶴が渡されました。
地元、横須賀の代表が、漫画をスライドに映しながら、原子力空母母港化を許さないと力を込め、神奈川県原水協の今野宏さんが原子炉の危険性を告発しました。
大分市から初参加した女性(25)は「署名を集めていてもこの声が政府に届くのかなって思っていたけど、座間集会に参加して、住民みんなが立ち上がり、力をあわせれば大きな力になると実感した」。
熊本市の溝上弘恵さん(32)は「一人ひとりの声は小さくても、集まればすごい声になると集会に勇気がわいた。周りの人たちに伝えていきたい」と語っていました。