2005年11月27日(日)「しんぶん赤旗」
基地騒音“耳壊れる”
平和大会 調査に地元の声
「米軍基地の規模が大きくて想像以上です」と話す石井智幸さん(31)=札幌市、医療事務=。神奈川県で開かれている日本平和大会二日目の二十六日、基地調査が行われ、参加者は、米軍基地の再編強化を許さない運動を全国で広げようと、思いを新たにしました。
調査行動には約七百人が参加。バス十五台に分乗し、横須賀・逗子、厚木・座間の二コースをめぐりました。
「低空飛行をしている時はパイロットの顔が見えます」という話に、参加者から「へぇ」とため息がもれました。
厚木、座間基地を訪れたグループのガイドは、神奈川県相模原市に三十年住んでいる女性。
厚木基地では、「土、日曜日は米軍は休みで、今日は戦闘機が飛んでいませんが、平日は昼夜関係なく訓練していて、騒音がひどい。子どもは『耳が壊れちゃうよ』と言っています」と説明します。
米兵が関係した暴行や傷害事件も起きています。「自治会でも、治安や交通事故に気をつけよう」と話しあっていることを紹介しました。
キャンプ座間では基地周辺を歩き、施設を見学。地元の市議三人が、ガイドを務めました。「基地内のゴルフ場から飛び出たゴルフボールが、学校や民家、女性の背中に当たったこともあります」「百三十三億円の予算が座間基地に当てられている。座間市の予算の約半分にあたります」などと話しました。
調査行動の途中では、座間市で開かれた基地の再編強化に反対する大集会に参加しました。