2005年11月21日(月)「しんぶん赤旗」

米空母機部隊とNLP移転反対

「岩国市民の会」結成

“市と住民一体の運動に”


 米海兵隊岩国基地(山口)への、米海軍厚木基地(神奈川)空母艦載機部隊とNLP(夜間離着陸訓練)移転に反対する「岩国市民の会」が二十日、結成されました。百五十人が集会に参加。参加席から「六万人集めた署名運動(八―九月)からさらに発展させ、官民一体で本腰入れた運動を起こそう」と声があがると、いっせいに拍手が起こりました。

 発起人の一人、河本かおるさんは「岩国では基地の存在、騒音に慣らされてきたが、今度の移転構想は今までにない負担を受けることになる。政党・団体の枠を超えた運動をつくろうと主婦五人から動き始めた」と語りました。村安輝幸・岩国市基地対策担当部長が「市民の後押しを受け、国と話し合うことが大事。よろしくお願いしたい」と発言しました。

 会場からは「(神奈川県)座間市庁舎には米軍再編反対の垂れ幕が下がっている。岩国市も住民運動の先頭に」「岩国市民は基地問題を口にせず、おとなしい態度をとり続けてきたが、もっと全市的に議論を起こす必要がある」という意見が出されました。

 大川清さん(46)=牧師=は岩国基地民間空港再開や、国が米軍住宅用に買い上げを検討していることが疑われている愛宕山(あたごやま)開発に触れ、「住民負担を強いるような地域振興ならまっぴらごめん。岩国市は最後まで反対を貫くことを心から願っている」と訴えました。

 会では世話人を募集。来月には市民集会を開催する予定です。


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