2005年11月19日(土)「しんぶん赤旗」

故寿岳章子さんを語る

憲法知事誕生を誓う

京都

 
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(写真)寿岳章子さんを語る市田忠義書記局長=18日、京都教育文化センター

■市田さん思い出語る

 今年七月十三日に八十一歳で生涯を閉じた国語学者の寿岳章子さんを語り合う「寿岳章子さんとともに―ひたむきに天真爛漫(らんまん)に―」が十八日夜、京都市左京区で開かれ、府内外の各界から故人を慕う三百人が参加。京都と憲法を愛した革新・民主運動の先駆者の遺影に、来春の府知事選での「憲法響かせる知事」誕生の決意を花と一緒にささげました。久米弘子弁護士、狂言役者の茂山千之丞さん、広原盛明元京都府立大学学長がよびかけたもの。

 十年前の寿岳さんの映像で始まったつどいでは、その歩みが紹介され、参加者は、国語学者として、憲法・反核、まちづくり、福祉、女性などの要求実現や政治革新の運動のリーダーとしての、長年の第一戦での活躍に思いをはせていました。

 寿岳さんとともに歩んできた、作家の草川八重子さんら六氏が“人間・寿岳章子”を愛情いっぱいに語ると、参加者にも笑顔が見られました。

 日本共産党京都府委員長時代から首長選挙で苦楽をともにしてきた市田忠義党書記局長は、寿岳さんが景観破壊のホテルにはどんな会合があろうと足を踏み入れず、一方、難聴者のために「要約筆記」の言葉を生み出すなど、京都と憲法の破壊には立ち向かい、弱者には手を差し伸べる姿は徹底していたと紹介。また国語学者として言葉遣いに厳しく、怒られもしたが、「ご自身の言葉遣いにはたいそう寛大で憎めない人でした」との紹介には会場が沸きました。

 市田さんは、一緒に歌をうたった思い出を紹介し、「いずれジョイントコンサートを」と夢を語り合ったことなど、「まるで弟のように可愛がってもらい、多くを教えられました」と回顧。志を受け継ぎ「憲法の精神が花開き、人間が大切にされる連帯の社会実現」へ前進すると誓いました。


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