2005年11月16日(水)「しんぶん赤旗」
規制緩和は生活破壊
タクシー労働者が統一行動
関西地区
タクシーの乗務員らでつくる労働組合、自交総連・関西ブロック=大阪地連、京都地連(滋賀)、奈良地本、和歌山地連、兵庫地本=は十五日、大阪市内で「規制緩和に異議あり!これ以上の賃金・労働条件悪化を許すな!11・15統一行動」をおこない、タクシー乗務員ら二百人余りが参加しました。
小泉内閣による二〇〇二年のタクシーの台数規制などを廃止する規制緩和の実施以降、大阪、京都では多すぎるタクシーに加えて、運賃の値下げ競争ともいえる事態が激化。乗務員の賃金、労働条件は低下し、平均年収が三百万円を切るなど深刻な生活破壊をもたらしています。さらに長時間労働による交通事故の増加など、タクシーの安心・安全が脅かされています。
参加者は、同日午後大阪市中央区の大阪城公園教育塔前で決起集会を開催。関西ブロックの権田正良議長(大阪地連委員長)が「運賃値下げ競争は百害あって一利なし、やめてほしい。これ以上の状態悪化を防ぐために、規制緩和にストップをかける闘争を強めていきましょう」とあいさつしました。
集会後、国土交通省近畿運輸局までデモ行進し、「タクシー運転免許」制度の導入など労働条件の悪化を防ぎ、タクシーの安心安全を求める請願を参加者がそれぞれ提出しました。