2005年11月14日(月)「しんぶん赤旗」

第43回しんぶん赤旗全国囲碁・将棋大会

囲碁 長谷川さん大接戦制す

将棋 鰐渕さん積極策で勝利


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(写真)激戦がつづいた第43回しんぶん赤旗全国囲碁・将棋大会の2日目=13日、東京・豊島区

 名人の座をめざし盤上に火花が――第四十三回しんぶん赤旗全国囲碁・将棋大会は二日目の十三日、ベスト8に進出した計十六人の選手が激しいたたかいを繰り広げました。

 囲碁の決勝戦は、最後までどちらが勝つか分からないという大接戦。群馬代表の長谷川義則さん(56)が、東京代表の湯浅英之さん(45)に一目半勝ちで初優勝。対局中はほとんど表情を変えずに静かに碁石を「置く」長谷川さんと、「あ、間違えた」と「ボヤキ」を繰り返しながら激しく碁石を打ちつける湯浅さん。

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 勝利の女神は、最後まで冷静に辛抱強く打ち続けた長谷川さんにほほ笑みました。対局終了後は、観戦していた梶原武雄九段が大きな声で厳しい指摘を繰り返し、ますます熱気を帯びました。

 将棋の決勝戦は、京都代表の鰐渕啓史さん(28)が、「学生時代ライバルだった」という東京代表の松尾哲也さん(28)を振りきりこちらも初優勝。「久しぶりだね」のあいさつの後、対局が始まり、振り駒で先手になった鰐渕さんが三手目にいきなり角を交換。本大会で連続して用いた「一手損角交換振り飛車」に持ちこみ、序盤から積極果敢に動いて、主導権を握りました。

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 慣れない戦型のため、松尾さんは長考を繰り返し、中盤で早くも秒読みに突入。勝負どころで決定的なミスが出てから、鰐渕さんが優勢を維持したまま、松尾さんの玉を寄せ切りました。

 囲碁の三位決定戦は、沖縄代表の新里正秀さん(52)と、東京代表の飯田知弘さん(42)が双方秒読みに突入の大接戦を展開し、最後は当初用意していた碁石が足りなくなるほど、碁盤が石で埋め尽くされました。結果は、新里さんの三目半勝ち。「秒読みになってから、訳がわかんなくなってしまった」という新里さんですが、執念が実りました。

 将棋の三位決定戦も双方秒読みとなり、新潟代表の早川俊さん(33)が岡山代表の市川敏之さん(25)に競り勝ちました。早川さんは、二回戦で大分代表の早咲誠和さん(32)、三回戦で埼玉代表の古賀一郎さん(39)の両アマ名人経験者を連破する大活躍でした。

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