2005年11月12日(土)「しんぶん赤旗」

共同声明履行を再確認

議長声明を発表し休会

6カ国協議


 【北京=菊池敏也】九日から北京の釣魚台迎賓館で開かれていた北朝鮮の核問題をめぐる第五回六カ国協議は十一日、議長の武大偉・中国外務次官が第一ラウンドとしての議長声明を発表し、休会しました。声明は、朝鮮半島の非核化を目指して、第四回協議で採択された共同声明を履行することを再確認。具体的な計画を作成することで合意したと明記しました。その策定は今後の課題となりました。

 声明は、第五回協議の第二ラウンドを早期に開催するとしていますが、日程は示しませんでした。

 声明は「約束対約束、行動対行動の原則」で、「共同声明を全面的に履行し、早期に検証可能な形で朝鮮半島非核化の目標を実現し、朝鮮半島、北東アジアの持続的平和と安定を維持する」ことを再確認。「各国は、共同声明履行に向けた具体的計画と措置、手順を作成することで合意した」と述べました。

 ただ、中国などが提起した作業部会、専門部会の設置や、「行程表」の策定について声明は直接言及していません。各国が「共同声明を包括的に履行し、各分野の約束をそれぞれ実行」するとの表現で、作業部会設置の必要性を示唆しました。

 作業部会については「大枠で共通認識に達していない」(十日、劉建超・中国外務省報道官)とされます。

 今回協議では北朝鮮が、軽水炉提供を前提に核放棄を段階的に進めると提案。北朝鮮の核放棄が先とする日米が批判しました。


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