2005年11月9日(水)「しんぶん赤旗」

北海道 F15訓練移転反対で一致

千歳市長と紙議員懇談


 在日米軍再編に伴う在沖米軍F15戦闘機訓練の移転候補地として名前の挙がっている北海道千歳市の山口幸太郎市長は八日、日本共産党の紙智子参院議員ら現地調査団と懇談し、「訓練移転は受け入れがたい」との姿勢を改めて語りました。

 千歳市は、戦後三十年におよぶ米軍の駐留、自衛隊駐屯による航空機騒音や事故などの基地公害に長年にわたって、苦しめられてきました。

 札幌防衛施設局は十月二十七日と三十一日、道や千歳市などに対し移転について説明しましたが、訓練地決定までの日程、地元との協議の方法などについては、今後確認するとの答えに終始しました。山口市長は「現状ではまったく具体的内容が示されていない。これまでも市民の理解を得て自衛隊の訓練を行っている状況などから、騒音問題などもあり現時点においては、これ以上の負担については受け入れがたい」と話しました。

 紙参院議員らは「沖縄県知事や座間市長もはっきりと反対の意思を示している。地元からのはっきりとした態度表明が大事」「いったん受け入れてしまったら大変なことになる。今の姿勢を貫いてほしい」と、山口市長を激励しました。

 懇談には宮内聡党国会議員団道事務所長、大橋晃、花岡ユリ子、真下紀子各道議、佐藤仁千歳市議、高津直生前市議らが同席しました。


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