2005年11月5日(土)「しんぶん赤旗」

共産党の福岡・宮崎・鹿児島３県委員長

米軍移転・訓練に反対

　日本共産党の福岡、宮崎、鹿児島三県委員長は四日、連名で額賀福志郎防衛庁長官にあてて、日米両政府の米軍再編合意で打ち出した海上自衛隊鹿屋基地（鹿児島県）への空中給油部隊の移転、築城（福岡県）、新田原（宮崎県）両基地へのＦ１５戦闘機などの移動訓練に断固反対して申し入れました。

　田村貴昭衆院比例候補（九州沖縄ブロック）らが福岡防衛施設局を訪れ文書を手渡し、みずから聞いた地元自治体の「到底受け入れられない」という固い意志を突きつけて、反対と抗議を表明しました。

　応対した野中泰彦施設企画課長補佐が「中間報告の内容を実現すべく、ご理解を得るように努力する」と繰り返したのに対し、前屋敷えみ前宮崎県議、新田原基地地元の吉田貴行中部地区委員長は「地元一市四町は反対なのだから、努力する余地はない」と計画の撤回を求めました。

　槐島奉文国会議員団鹿児島県事務所長は「周辺旧自治体二市十五町すべてが反対しているのに、ごり押しして強行するのか。地元市町村の意思より、日米同盟を尊重するものだ」と抗議し、八記博春福岡県議、築城基地地元の西畑いつみ椎田町議は「負担軽減でなく、米軍被害の拡大強化だ」と批判しました。

　築城基地での移転訓練について具体的な内容を明らかにしていませんでしたが、野中課長補佐は、築城基地でも新田原と同じく、嘉手納基地のＦ１５だけでなく、三沢、岩国両基地からも移転訓練が行われること、そのための施設整備も行うことを認めました。