2005年11月3日(木)「しんぶん赤旗」

国労新三役が党本部訪問

国鉄闘争の協力要請 市田書記局長ら応対


 八月の大会で選出された国鉄労働組合の佐藤勝雄委員長、田中博文副委員長、吉田進書記長の新三役が二日、日本共産党本部を訪れ、一九八七年の国鉄の分割・民営化でJRから不採用になった千四十七人問題の解決をめざす国鉄闘争への協力を要請しました。

 日本共産党からは、市田忠義書記局長、浦田宣昭国民運動委員会責任者、佐藤三男同副責任者が応対しました。

 佐藤委員長は、JR東日本での配属差別事件が昨年、今年十月末には昇進差別事件が和解し、採用差別事件で九月には国労組合員が提訴した裁判で東京地裁が国鉄の不法行為を認定したと紹介。「JRが公共交通機関として発展できる状況をつくるためにも、千四十七人問題について政治解決に向けた努力で解決したい」とのべました。

 市田書記局長は、JR採用差別事件が郵政民営化や労働者・国民に負担を押しつける「小さな政府」論のはしりであり、「一人も路頭に迷わせない」と約束していた分割・民営化の原点からも、「政治の世界でわれわれが何ができるか相談し合い、可能なことをすべてやり尽くすことが大切です」と強調。

 「国労大会は千四十七人問題と同時に、公共交通機関に働く労働者として安全輸送を国民的視野で議論し、憲法問題でも国労が果たす役割は大きくなっています」と激励しました。


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