2005年10月31日(月)「しんぶん赤旗」

核問題

平和解決を再確認

中国 主席訪朝の成果強調


 【北京=菊池敏也】中国共産党の胡錦濤総書記(国家主席)は、総書記就任以来初めての北朝鮮公式友好訪問を終え、三十日、帰国しました。

 胡総書記に同行した党中央対外連絡部(中連部)の王家瑞部長は同日午後、中連部内で記者会見し、今回の訪問が「首尾よい成功を収めた」と高く評価し、「この地域と世界の平和と発展にとって重要な意義がある」と強調しました。

 王部長は胡総書記の訪朝の成果を、(1)中朝関係発展の方向づけをさらに明確化(2)朝鮮半島の核問題の対話による平和解決促進を再確認(3)中朝間の経済・貿易協力の促進(4)(社会主義)建設の成果を互いに積極的に評価―の四点にまとめました。

 王部長は「中国と北朝鮮はともに自国の国情にかなった発展の道を模索し、経済発展と生活向上という共同の任務に直面している」と述べ、中朝が日常的に交流し、学びあうことは「社会主義建設事業の発展の促進に役立つ」と強調しました。

 王部長はまた、中朝の伝統的友好の「新たな内容」には「経済・貿易分野の協力が含まれる」と説明。北朝鮮が経済困難に直面するなか、ガラス工場建設のような援助を引き続き検討していく姿勢を示しました。

 北朝鮮の経済状況にふれた王部長は、今年は「農業が豊作」と明らかにするとともに、北朝鮮が困難に直面しつつも、「金融、工業、貿易、流通の分野で新たな措置をとり、効果が出ている」とのべました。

 胡総書記は三日間の平壌滞在中、金正日・朝鮮労働党総書記と首脳会談を行ったほか、金永南・最高人民会議常任委員長と会見。また、中国の援助で建設された大安友誼ガラス工場を視察するとともに、竜山実験農場を訪問し農民と交流しました。


もどる
日本共産党ホーム「しんぶん赤旗」ご利用にあたって
(c)日本共産党中央委員会
151-8586 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-26-7 TEL 03-3403-6111  FAX 03-5474-8358 Mail info@jcp.or.jp