2005年10月30日(日)「しんぶん赤旗」

“戦争の扉 閉める”

長崎市民が平和大行進


 「被爆地長崎から核兵器廃絶の声を」と国連軍縮週間の二十九日、長崎市松山町の平和公園から爆心地まで、「被爆60周年原爆犠牲者慰霊・世界平和祈念市民大行進」(実行委員会主催)が行われました。被爆者や小・中学生など、約三千五百人の市民が参加して核兵器廃絶と恒久平和を訴えました。

 参加者は浦上天主堂コースと国道コースに分かれ、「戦争の扉を閉める私たち」など、そろいのゼッケン姿で一・五キロを行進。原爆被災者協議会に参加する被爆者約三十人も、「憲法九条を守ろう」などのミニプラカードを手に歩きました。

 爆心地公園の集会では原爆投下の十一時二分に犠牲者への黙とうを捧げ、中学生の代表が「核兵器を憎み、平和の実現を心から求める切なる思いを受け継ぎ、語り継がなければならない」と宣言しました。

 今年の特徴は多くの子どもたちの参加。学童保育の子どもたち約五百人の集団などにぎやかです。爆心地に近い山里中学校の「平和部」で、毎日平和カレンダーの標語を読んでいるという中二の女生徒は「核兵器はこわい。武力では解決できません」と元気に言いました。


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