2005年10月29日(土)「しんぶん赤旗」
北朝鮮、6カ国協議出席
中朝首脳会談で言明
【北京=菊池敏也】中国共産党の胡錦濤総書記(国家主席)は二十八日、北朝鮮への三日間の公式友好訪問を開始、平壌の百花園迎賓館で金正日朝鮮労働党総書記と会談しました。
中国中央テレビの報道によると、胡総書記は、核問題をめぐる九月の第四回六カ国協議で採択された共同声明に明記された目標を実行し、次回協議で「新たな進展」を促しました。金総書記は「共同声明には積極的な意義がある」と述べ、次回協議に北朝鮮が合意に基づいて日程通り出席すると言明しました。
胡総書記は中朝関係に関して、(1)緊密な首脳往来の継続(2)交流分野の拡大(3)経済貿易協力の推進(4)積極的な連携と共通利益の維持―を提案。金総書記も賛同しました。
胡総書記は、平壌空港に到着した際、声明を発表し、「中朝友好協力関係を発展させることは、両国の根本利益にかない、この地域の平和と安定、発展と繁栄に役立つ」と指摘し、両国関係を「新たな水準に高めたい」と希望しました。
新華社の報道によると、空港では、北朝鮮側から金総書記をはじめ、金永南・最高人民会議常任委員長、朴鳳柱首相らが出迎えました。
胡氏の訪朝は二〇〇二年十一月、党総書記に就任以来、初めてです。また、中国最高指導者の訪朝は、〇一年九月の江沢民前総書記以来、四年ぶりです。
胡氏には、王剛・党政治局委員候補・書記、王家瑞・党中央対外連絡部部長、李肇星外相、王滬寧・党中央政策研究室主任らが随行しています。