
2005年10月25日(火)「しんぶん赤旗」
県警本部長らを聴取
愛媛 裏金問題で衆院内閣委
■吉井氏が質問
衆議院内閣委員会は二十四日午後、愛媛県警問題の実情調査のために、松山市で、粟野友介愛媛県警察本部長、吉村典子愛媛県公安委員会委員長から同県警の会計経理をめぐる諸問題について意見を聴取しました。
参加した委員は、日本共産党は吉井英勝議員、自民党四人、民主党二人、公明党一人。
愛媛県警問題では、現職の仙波敏郎巡査部長(56)が裏金づくりを告発しています。
吉井議員は、県警本部長に、なぜ仙波巡査部長をこの聴取に同席させることに協力しないのか、生活安全部地域課鉄道警察隊の警乗旅費を使っての裏金づくりなどについて質問。仙波巡査部長を県警内で不平等にあつかい中傷していることについての質問に粟野県警察本部長は「法律にもとづいて不平等なあつかいはしません」と答えました。
■超党派内閣委調査会/巡査部長が証言
超党派衆院内閣委員調査会(民主党、日本共産党の吉井英勝議員などで構成)が二十四日午後、仙波敏郎巡査部長らから意見を聞きました。意見聴取の後、開かれたもの。
このなかで仙波巡査部長は、愛媛県警が鉄道警察隊の長距離移動の際の列車警乗旅費を支払ったことにして、それを裏金にまわしていると証言していることについて「(愛媛県警が)平成十一年(一九九九年)、十二年(二〇〇〇年)の警乗旅費を支払ったというのはうその報告です。私が十一年の二月に鉄道警察隊にいって一月二十七日に他の部署に異動するまでは、勤務計画や警乗シフトもつくっていました。その本人が十一年、十二年は警乗旅費の支払いはゼロだというのですから、どこに間違いがあるんですか。誰ももらったものがいません」と改めて証言しました。