2005年10月24日(月)「しんぶん赤旗」
「合併してよかった」という町に
長野・木曽町長選 田中勝己町長出馬ヘ決意
中仙道整備など地域振興に尽力
「合併が木曽谷全体の発展のきっかけとなるように力を尽くしたい」と語るのは、木曽谷のためにひとすじ、長野県木曽福島町の田中勝己町長(68)です。十一月一日に木曽福島町と日義(ひよし)、開田(かいだ)、三岳(みたけ)村の四町村が合併し木曽町となるのにともなって行われる町長選(十一月二十二日告示、二十七日投票)へ出馬表明しています。(竹森敏英)
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旧四町村の広範な住民でつくる「木曽町を考える会」では、二十日に「田中勝己をはげます集い」を開き、五百人もの住民が集まりました。集いでは、各界から幅広い人々が田中町長を激励。千村勇氏(開田村長)は「これからの木曽町を任せられるのは、田中さんが最適任だ。常に住民に向いて行政手腕を発揮している。木曽をさらに発展させることができる人です」と語りました。
![]() (写真)田中勝己木曽福島町長 |
集いに参加した木村俊弘さん(57)=建設業=は、「田中さんは本当に信頼できる人だ。最初、町長になったときは共産党なので多少不安でした。でも、だれよりもよくやってくれましたよ。地元業者に多くの仕事をつくってくれました」と、期待を話してくれました。
新町の町づくりについて、田中町長は次のように話します。
「新しい町は、四百八十平方キロの広大な面積に人口は一万四千人。財政状況は悪く、過疎も進み、面積は広大。非常に難しい条件がそろっているなかで、町民が『合併してよかった』という町づくりをしたい。それには、無理やり単一の組織にまとめてしまうのではだめだ。各町村がそれぞれ築いてきた個性をいかした新しい町の仕組みをつくらなければ」
日本共産党の町議を八期務め副議長などを歴任、一九九八年に町長選で初当選、二〇〇二年には相手候補の二倍の得票で再選されました。四町村の合併協議会の会長もつとめました。
■「木曽モデル」訴えて具体化
![]() (写真)整備された中仙道沿いの家並み |
〇二年の前回町長選で田中さんは合併の「木曽モデル」をつくることを訴えました。以来、研究や調査を重ねて、一歩一歩具体化しました。
旧町村ごとに住民代表からなる「地域自治組織」をおき、住民コミュニティーと行政の仲立ちとするシステムをつくることを、合併協で全国に先駆けて提案しました。「市民の考えを行政が分からないという乖離(かいり)が地域社会の崩壊を招いている」という考えからです。
この構想は、政府の地方制度調査会の答申に取り入れられ、地方自治法にも昨年の改正で取り入れられました。
木曽谷には豊かな自然や、中仙道にはぐくまれた特色ある歴史という、年間五百五十万人が訪れる全国に誇る木曽ブランドといえるものがあります。
「二十一世紀になり、環境も人間も互いに大事にしあわないと、山村はだめになってしまう」との思いから、木曽ブランドを光らせるために、木曽のことをよく知り、木曽のよさを広めようと「木曽学」運動を提唱し研究所も設置しました。「まだまだ始まったところ。四町村全体のものにして理解と融和を進めたい」と話す田中さん。
さらに地域振興について、〇六年二月には伊那谷とのトンネルも開通し、中央道のインターチェンジに三十分で行けるようになります。「中部・関西圏に加え関東圏とも飛躍的に近くなる。新しい条件をいかし木曽を活性化したい」と静かに決意を語ります。
木曽福島町に住む主婦の永井淳子さん(37)は、「他所の子どもにも温かく見守り声をかける。安心して子どもを育てられるという木曽福島の良さが、合併しても変わらないようにしてほしい」と話します。
■人間ドックへの70%補助を実施
田中さんはこれまで、木曽福島町長として健康保健センター、精神障害者の「いこいの家」を建設し、国保の人間ドックへの70%補助を実施。町長の呼びかけに応え百人近い町民による研究、調査、議論によって総合計画を作成、さらに二十人からなる中心市街地活性化委員会をつくって住民の意見をとりあげ、駐車場公園、関所跡や代官屋敷、中仙道沿いの整備を行ってきました。
バス会社と粘り強く交渉し〇四年四月には、東京・新宿と直通の高速バスも運行させました。
また、木曽広域連合長として、電波阻害の解消へ木曽郡の全戸に有線テレビ(CATV)を通すという、国内でも他に例を見ない画期的な事業を国・県との交渉を繰り返して実現、十一日に起工しました。三年かけ整備する計画です。
■保守系を含む幅広い層が応援
木曽町となって最初の町長選に挑む田中さんには、日本共産党だけではなく保守系を含む、幅広い層からの応援があります。
元開田村長の青樹操さん(78)は、「人柄は良いが共産党だから」という一部の人について、「新しい木曽町の出発の大変大事なときです。将来の木曽町の行く末を考えても党派がどうかなどではなく、実績と政策、人柄で選ぶべきときではないでしょうか。田中勝己さんこそ最適の人物であると思います」と語ります。
町長選にはほかに、元県職員の磯尾秀雄氏も立候補を表明しています。




