2005年10月20日(木)「しんぶん赤旗」

米軍F15が緊急着陸

嘉手納基地 町上空で燃料放出


 十九日午前十時四十分ごろ、米空軍嘉手納基地(沖縄県嘉手納町など)所属のF15戦闘機一機が、右側の翼の先端から大量の燃料を噴き出しながら同基地に緊急着陸しました。目撃者らによれば、着陸後も数分間、燃料が流れ出していたといいます。事故機は嘉手納町や読谷村上空でも燃料を放出しながら飛行をしていたのが確認されています。

 同機には、トラブルなどが発生したときに燃料を投棄するため、両翼の先端に燃料の排出口があることから、右翼の排出口に何らかの異常があったとみられます。

 嘉手納基地報道部が同日午後に発表したプレスリリースによれば、事故は、整備後に行う通常の点検飛行の際に発生。滑走路上に約三十八リットルから約五十七リットルの燃料が漏れたことを明らかにしましたが、原因や上空でどれだけの燃料が流出したのかについてはふれていません。

 嘉手納町議会基地対策特別委員会の田仲康栄委員長(日本共産党)は、「流出した燃料が引火すれば、爆発や墜落の危険もあったのではないか。町民の生命・財産を脅かす今回の事故は絶対に許せない。議会としても早急に対応していきたい」と強く抗議しました。


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