2005年10月20日(木)「しんぶん赤旗」

“被爆から60年 国家補償早く”

国会前 被団協が座り込み


 「被爆者に国家補償を」「再び被爆者をつくるな」のプラカードや千羽鶴を手に国会前で被爆者たちが座り込みます。日本被団協(日本原水爆被害者団体協議会)は十九日、原爆被害への国家補償や原爆症認定制度の改善、核兵器廃絶を求め、五時間に及ぶ座り込みや国会議員、省庁、大使館への要請を終日くり広げました。約二百人が行動しました。

 むくろとなった友人を描いた画を手に、車いすで座り込むのは、静岡県原水爆被害者の会会長の杉山秀夫さん(82)。「国会議員などの要請行動に参加するのは百六回目。ようやく十年前、被爆者援護法を実現しましたが、原爆症認定のあり方をみても本当の援護とはほど遠い。国は被爆者に償え」と力を込めました。

 日本原水協をはじめ支援者もかけつけました。青森民医連の松島友子さん(57)は、「被爆から六十年もたって、いまなお被爆者が原爆症の認定を求めて裁判で争い、こうやって病身をおして座り込みをしなければならない事態は本当におかしい。こんな国の行政は変えたい」と語りました。

 日本共産党の井上哲士参院議員が激励。核兵器廃絶と原爆被害への国家補償を求める署名が小池晃参院議員に渡されました。


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