2005年10月19日(水)「しんぶん赤旗」
公務の役割 世論に広く
労働者が省庁前で中央行動
公務職場の労働組合でつくる公務労組連絡会は十八日、国民サービスの低下を引き起こす公務員総人件費削減の阻止や消費税など大増税路線反対を掲げ、中央行動を東京都内で実施しました。
九月に続く秋季年末闘争の第二次中央行動。冷たい雨が降るなか、全国から約千人が参加。総務省や内閣府・経済財政諮問会議など各省庁前での要求行動や決起集会、国会要請を展開しました。
日比谷野外音楽堂で開かれた決起集会で石元巌議長(全教委員長)は、小泉首相の靖国神社参拝について、「強行を許すわけにはいかない。断固として抗議する」と厳しく批判。「平和を願う圧倒的多数の国民はアジアの人々と連帯し、靖国参拝をあきらめさせよう」と訴えました。
全労連の熊谷金道議長は、小泉「構造改革」が狙う「小さな政府」によって、拡大する国民犠牲の悪政に対し、「改めて公務公共業務が国民との関係で果たしている役割と事実を国民のなかに広げ、世論の力ではね返そう」とよびかけました。
各単産代表が発言。全教代表は、千葉県の今年の新規採用教員約千八百人のうち約八百人が非正規の臨時教員だと報告。自治労連の代表は「全国各地で住民サービスを低下させない。住民の命とくらしを守り、奮闘する」と表明しました。