2005年10月18日(火)「しんぶん赤旗」
小泉暴走政治反対 たしかな力
参院神奈川補選 終盤に
参議院神奈川補欠選挙(二十三日投票、定数一)は、終盤に入り、小泉自公政権による庶民大増税、憲法改悪、米軍基地強化の重要争点をめぐって、これにきっぱり反対する日本共産党と推進する自民党の対決を軸に展開しています。
民主党は自民党と同じ土俵で、国民犠牲の「改革」を競い合う主張を繰り返し、明確な対決軸を示せないでいます。
■各党が総力戦
選挙戦は、三党の党首や幹部が、連日応援に入り、総力戦の様相です。
日本共産党は、告示日の六日と十三日に、志位和夫委員長が応援。さらに市田忠義書記局長、石井いく子副委員長、小池晃政策委員長をはじめ党幹部、党国会議員らが連日神奈川入りし、小泉暴走政治の危険な実態を告発。たしかな野党・日本共産党の値打ちを語り、小泉暴走政治にストップをかけるたしかな力になることを訴えています。
告示日に続いて十五日に川口順子氏の応援に入った自民党の小泉純一郎首相は「郵政民営化法案が生き返った」(相模原市)などと演説。民意を正しく反映しない小選挙区制で得た“数の力”で、郵政民営化法や障害者「自立支援」法などを押し通す暴走政治を自慢し、国民犠牲の「改革」をいっそう推進する考えを強調しました。
民主党は、十五日牧山弘恵氏応援で横浜入りした鳩山由紀夫幹事長が「前原誠司君が代表になり、小泉さんと改革を競い合うたたかいを開始した」などとのべ、自民党と国民犠牲の「改革」を競い合う前原民主党をアピールしました。
一方、米陸軍・第一軍団司令部のキャンプ座間(座間市、相模原市)への移設など基地強化の問題で、小泉首相は、司令部移設に市をあげて反対する相模原市での演説で、「日米同盟が日本外交の基本だ」「抑止力を維持する」と訴え、基地強化・永久化を県民に押しつける姿勢を鮮明にしました。
民主党は、米軍基地問題にはほとんど口を閉ざし、論戦を避けています。
■「家族で応援」
こうしたなか、「庶民大増税ノー」「日本を戦争できる国に変える憲法『改定』には反対です」「座間への司令部移転は許しません」と訴える、はたのさんへの期待と支持の声が、他党支持者からもあがっています。
「総選挙では民主党」というある地方議員が「今回は、家族で話し合って、はたのさん」と語り、他党の国会議員の後援会長が「憲法を守るために、はたのさん」とを表明。連合加盟の労働組合の役員らからも、期待が寄せられています。
読売新聞は「畑野氏は、社民党支持者にも支持を伸ばし、…川崎市域で奮闘、女性層にも一定のアピールが届いている」(十七日付)と報じています。

