2005年10月7日(金)「しんぶん赤旗」

連合新会長に高木氏

労働者攻撃議論

定期大会が閉会


 東京都内で開かれていた連合第九回定期大会二日目の六日、新会長に高木剛氏(62)=UIゼンセン同盟会長=、新事務局長に古賀伸明氏(53)=電機連合委員長=を選出し、閉会しました。

 大会は、退任する笹森清会長の後継会長選挙を実施。選挙の結果、高木氏が三百二十三票、全国ユニオン会長の鴨桃代氏(56)が百七票でした。

 運動方針をめぐる討論では、小泉政権下で加速する労働者攻撃に反対するとりくみを中心に議論が集中しました。

 「かつてないほど厳しい官公労組合に対する社会的、政治的批判が続いている。連合として意図的な攻撃に対し、きぜんとした態度で対峙(たいじ)してほしい」(日教組)、「賃金カットの合理化が実に千四百自治体に出ている。賃金・労働条件の決定に参加しえる状況、労働基本権の付与を含んだ公務員改革を望む」(自治労)などの発言が続きました。

 労働契約法制について、「絶対認めるわけにはいかない。労働契約法の制定は戦後の労働法体系の基本的なやり直しであり、労働組合にとって最重要課題だ」(JAM)との意見もありました。

 総選挙の結果にふれ、「民主党は自民党との対抗軸を明確にすべきだ。民主党がめざす国の形や自治のあり方と、連合がめざす労働を中心とする福祉型社会との整合性を図ってほしい。民主党がプチ自民党であってはだめ」(連合北海道)といった発言もありました。

 また、「最近の連合運動は求心力が落ちているのではないか。二年前に有識者でつくる連合評価委員会が企業別組合主義からの脱却を提起したが、この提言を受けとめ、本当にやってきたのか」(全国一般)という厳しい意見も出ました。


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