2005年10月6日(木)「しんぶん赤旗」
仏115万人がデモ
雇用拡大と賃上げ求め全国スト
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【パリ=浅田信幸】フランス全土で四日、「雇用、賃金、労働者の権利」の拡大を求め、八つの全国労組が共同で呼びかけたストライキが行われました。百五十五市で行われたデモには、労働総同盟(CGT)発表で百十五万人が参加。安定した雇用拡大と賃上げによる購買力引き上げに政府が強力な対策をとるよう要求しました。
ストライキは空港、国鉄、地下鉄など交通部門でもっとも影響が大きく、パリの二空港で計四百便の離着陸がキャンセルされ、リヨン空港は一時閉鎖されました。財務省、教育省、郵便、電力関係でのスト参加率は25―40%にのぼりました。民間企業でもルノー(自動車)をはじめ大企業の労働者が職場を放棄してデモに加わりました。ティボーCGT書記長は「文句なしの成功」と語りました。
パリのデモには十五万人が参加。「不安定雇用にノン」「真の契約、真の労働、真の賃金を」などと書かれた横断幕やプラカードを掲げて行進しました。