2005年10月1日(土)「しんぶん赤旗」

健康で安全に働きたい

労組・医療関係者が交流


 心の病やアスベスト(石綿)などで広がる健康被害をめぐり、職場や地域の取り組みから学ぶ「健康で安全に働くための全国交流集会」が三十日、二日間の日程で滋賀県大津市で始まりました。労働組合員や医療関係者ら約百三十人が参加しました。

 働くもののいのちと健康を守る全国センターの主催。健康をどう守るかの予防対策に重点を置く初めての集会です。

 主催者あいさつで、福地保馬理事長は「職場の労働者、地域住民の健康状態は危機的な実態にある」と指摘。「一方、職場や地域こそ、そこで健康を守る活動がこれほど重要になっている時代はない。職場や地域を変えずに健康問題は解決せず、活動をどれだけすすめていくかが働く人の命と健康を守る上で重要になる」と強調しました。

 従業員五十人以上の企業の健康診断で健康に何らかの問題を抱える有所見率が昨年の時点で十五年前の二倍の約五割に迫る状況や、中小業者では全商連の昨年の集団検診で健康な人が15・7%に過ぎない実態を集会実行委員会の長谷川吉則委員長が報告。国会に再提出される予定の労働安全衛生法など労働法制の改悪を許さず、長時間労働を規制する取り組みの強化が課題としました。

 JR西日本の福知山線事故の背景にある営利優先の企業体質や国の「規制緩和」の問題点について、国労西日本本部の田中博文書記長が特別報告しました。

 労働者の精神疾患に詳しい石川民医連城北病院の松浦健伸医師が「メンタルヘルス不全と予防」と題して講演しました。


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