2005年9月24日(土)「しんぶん赤旗」

原水爆の被害者は私を最後にしてほしい

久保山さんの遺言に決意新た

核兵器廃絶の声広げよう

焼津行動


 ビキニ水爆被災で「原水爆の被害者は私を最後にしてほしい」の遺言を残して亡くなった故久保山愛吉氏(元第五福竜丸無線長)を追悼する焼津行動が同氏の命日である二十三日、静岡県焼津市で行われました。主催は二〇〇五年3・1ビキニデー静岡県実行委員会。

 午前、参加した二百人は久保山氏の眠る弘徳院まで「ノーモアビキニ、ノーモア第五福竜丸」などと唱和しながら行進。沿道の市民からは「友人に福竜丸乗組員がいた。米国ばかりが核兵器を多く持つのはおかしい」との声が寄せられました。

 弘徳院での「墓前の誓いのつどい」では、主催者代表の斉藤実・県評議長があいさつ。今年の原水爆禁止世界大会の国際会議宣言をふまえ「愛吉さんの遺言や妻・すずさん(故人)の言葉『被爆者とその遺族が生きているうちに一発残らず核兵器をなくしてください』、そして被爆者の叫びに応え、核兵器廃絶の声をさらに大きく広げよう」とのべました。

 続いて世界大会実行委員会の安斎育郎氏、日本原水協の岸本直美氏、県内から県宗教者平和懇話会、NPO県青年団連絡協議会、自由法曹団の各代表が誓いの言葉をのべ、戸本隆雄・焼津市長がメッセージを寄せました。

 鎌田まり子・県青年団連絡協議会会長(31)は、「つどいに参加し『原水爆のない世界になれば』との思いを強くしました」と感想をのべました。

 午後の「焼津のつどい」では、安斎氏が講演を行い、来年の3・1ビキニデー成功にむけ、草の根の運動と共同・連帯を広げる「焼津アピール」を採択しました。


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