2005年9月16日(金)「しんぶん赤旗」

6カ国協議

米朝の主張に隔たり

中国 「きょうも協議続行」


 【北京=菊池敏也】北京の釣魚台国賓館で開催中の第四回六カ国協議は、再開三日目の十五日、午前中から参加国による二国間協議が進められたほか、午後には約一時間半にわたり首席代表会議を開きましたが、軽水炉建設を求める北朝鮮とすべての核兵器・核計画の廃棄を求める米国との隔たりは埋まりませんでした。

 日本側協議筋によると、北朝鮮側は、軽水炉についての関心が満たされない限り、核廃棄できないと主張しました。

 米首席代表のヒル国務次官補は十五日朝、「安全の保障、国家としての認定、国際金融機関への加盟、重大なエネルギー支援」など北朝鮮にかなり良い案を提示していると指摘しつつ、北朝鮮が求めている軽水炉建設については「議論の余地はない」と拒否する考えを示していました。

 北朝鮮代表団の玄鶴峰報道官は首席代表会議終了後、記者会見を開き、「(一九九四年の米朝枠組み合意にもとづき凍結の)黒鉛減速炉を放棄するかわりに軽水炉を求めている」と主張。また、「米国だけが軽水炉を提供できないとかたくなに主張している」と非難しました。議長国・中国の劉建超報道官は、同会議終了後、「各国の首席代表の間にはまだ非常に大きな意見の違いが存在している」としながらも、協議は十六日も続行されると述べました。また、中国は各国と「積極的に協議を行っている」と強調し、いつ新たな文書案が提起できるかは、「今後の各国との協議状況による」と語りました。


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