2005年9月13日(火)「しんぶん赤旗」

変額保険被害者ら抗議

競売取り下げ求める 東京三菱銀前


 融資型変額保険被害者の会、東京争議団共闘会議など、融資型変額保険の被害者の杉山利一さんを支援する各団体は十二日、都内の東京三菱銀行本店前で大銀行による不当競売に抗議し、杉山さんの不動産競売を取り下げるよう求めました。約四十人が参加しました。

 大阪から駆けつけた杉山さんら要請団三人は同行本店におもむき、応対した担当者に対し、十月十三日に迫った自宅と賃貸マンションの競売期日を中止するよう要請。大銀行として社会的責任を果たすよう求めました。

 杉山さんの父・利三さん(二〇〇二年死去)は一九九〇年、同行から「相続税対策に最適である」として明治生命の終身一時払い変額保険への加入を勧められ、自宅とマンションを担保に四億数千万円の融資を受けて加入。しかし、利三さんの死後、同行は死亡保険金を返済に充てても一億数千万円足りないとして、担保の不動産を競売にかけようとしています。

 要請団に参加した東京地方争議団共闘会議の小関守議長は本店への要請後、集まった支援者に報告。「バブル期に銀行と政府が結託して行った個人向け融資は不良債権化し、いま銀行は貸しはがしにかかっている。大きな運動を起こし、大銀行の社会的な責任問題を追及していくことが大事だ」と強調しました。


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