2005年8月27日(土)「しんぶん赤旗」

爆発音で職員や住民に被害

米軍即応訓練の中止を

嘉手納町議会が抗議決議


 沖縄・嘉手納町役場に隣接する米空軍嘉手納基地内からの激しい爆発音と白煙で、町職員や町民が耳鳴りなどの体調不良を訴えた事故をうけ、同町議会は二十六日、町民に被害を及ぼす米軍即応訓練の中止を求める意見書と抗議決議を全会一致で可決しました。

 決議では、激しい爆発音により、午後まで体調不良や耳鳴りを訴える職員、青ざめた顔で帰宅する町民の姿も確認されていると指摘。役場の目の前での訓練は、「役場庁舎を訓練の目標物とした『町への挑発』だと疑わざるを得ない」と厳しく批判しています。

 さらに、「これまで再三にわたり、基地被害に対し厳重に抗議してきたが、米軍、日米両政府は町民要求を全く無視し、生活環境は悪化の一途である」と強調し、今後の即応訓練の中止を強く求めました。

 同町議会ではこのほか、今月に入って激しさを増している爆音被害の抜本的除去を求める意見書と抗議決議も全会一致で可決。米本国などから嘉手納基地に一時移駐し、一〇〇デシベルを超える爆音を発生させているF15Eストライクイーグル十二機をはじめ、海兵隊のFA18攻撃機、AV8Bハリアー攻撃機の即時撤去や、外来機の飛行禁止などを要求しています。


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