2005年8月26日(金)「しんぶん赤旗」

米軍、駐留継続に躍起

説得工作続ける

中央アジア


 【モスクワ=田川実】中国、ロシア、中央アジア四カ国でつくる上海協力機構(SCO)から中央アジアでの駐留期限の設定を呼びかけられた米軍が、駐留継続のため同地域への説得を続けています。ウズベキスタンからは正式に撤退を求められており、同様の動きが広がらないよう躍起になっています。

 報道によると、アビザイド米中央軍司令官は二十四日、タジキスタンを訪問。同国の国防幹部らと会談し、「地域の安定という長期の課題のため両国の関係を維持したい」と語りました。

 米軍はタジクに駐留していませんが、アフガニスタンでの作戦に参加する戦闘機などの領空通過、給油のための空港の使用を認められています。

 アビザイド司令官は二十三日には、永世中立を宣言しSCOなどには不参加のトルクメニスタンも訪問。ニヤゾフ大統領と会談し、中央アジアの米軍はアフガン以外の国には向けられていないと釈明しています。

 米ワシントンでは同日、ラムズフェルド国防長官がSCO加盟のカザフスタンのトカエフ外相と会談。アフガン情勢や過激派対策で意見交換し、カザフが中央アジア安定に貢献していると持ち上げました。


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