2005年8月26日(金)「しんぶん赤旗」

演説会から 志位委員長(比例・南関東)

民主の衆院比例80削減公約 議会制民主主義への挑戦


 民主党がマニフェストの重点項目「日本刷新 8つの約束」を出しました。この冒頭に「ムダづかい一掃!」として、「衆議院定数80の削減」、衆院比例定数の八十削減を書いています。

 いまの選挙制度で、小選挙区は、大政党本位に民意をゆがめ、少数政党を排除するひどい非民主的な仕組みです。比例代表制が唯一、国民の民意を正確に反映する民主的な部分です。これをばっさり八十も削減する。

 言葉を変えていえば、“共産党など少数政党は国会にいらない、国会から締め出そう”ということです。これは、議会制民主主義に対する乱暴な挑戦ではないでしょうか。

 しかも、こともあろうに「ムダづかい一掃!」のなかに書いてあるのです。「ムダづかい」というなら、政党・政治家がえりをたださなければならない大問題は、政党助成金ではありませんか。

 毎年三百億円もの国民の税金が山分けされている。思想・信条にかかわらず、強制的にカンパさせられている。この憲法違反の制度を日本共産党は絶対に認めません。政党助成金は受け取っておりません。

 では民主党はどうか。党財政の85%は政党助成金、税金です。「官から民へ」といっているけれども、「国営政党」ではありませんか。民主党の宣伝カーが走っていたら、この車の85%は税金だと思ってみてください。四つ車輪がついていたら、三つは税金。税金をとったら、“一輪車”になってしまう。民主党がビラをまいたら、このビラの85%は税金だと思ってください。CMが出たらこれも税金です。

 こういう税金を平気で浪費する政党が、事もあろうに比例代表を削りとってしまおうといっています。こういう民主主義に反する政党には、絶対にまけるわけにいきません。

 (二十三日、東京・新宿駅西口で)


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