2005年8月25日(木)「しんぶん赤旗」

沖縄・嘉手納

突如、大爆発音と白煙

米軍訓練に苦情殺到


 二十四日午前八時二十分ごろ、沖縄・嘉手納町役場から約二十メートル離れた米空軍嘉手納基地内で、激しい爆発音が鳴り響き、大量の白煙が上がりました。有事を想定した米軍の即応訓練によるものとみられます。突然の爆発音に、恐怖のためにその場でしゃがみ込んで動けなくなった町民や、耳鳴りを訴えた役場職員もいたといいます。

 町役場によると、役場前の駐車場に接する基地のフェンスから約二メートル離れた基地内道路上で、模擬爆破装置を使用した訓練が行われ、庁舎のガラスが震えるほどの大きな爆発音が、閃光(せんこう)とともに、三十回近く続きました。

 米軍は二十一日から二十四日まで、拡声器や模擬爆発装置、発煙を使用した即応訓練を実施すると発表していましたが、二十二日未明にも拡声器を使った大音量の放送が基地内で流され、周辺住民から苦情が相次いでいました。

 被害を受けた嘉手納町の宮城篤実町長は同日、嘉手納基地司令官に対し、即応訓練の実施に強く抗議し、即時中止を求める申し入れを行いました。同町議会も二十五日に臨時議会を開き、抗議決議を行う予定です。

 同町では昨年十二月十日にも、同様の訓練による煙が、県立嘉手納高校で授業中の教室に流れ込む被害がありました。


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