2005年8月16日(火)「しんぶん赤旗」

“憲法は涙と願いの結晶”

「戦没者遺族九条の会」発足


 終戦六十年の十五日、肉親を戦争で奪われた人たちが「戦没者遺族・九条の会」を結成しました。再び戦没者と遺族をつくらせない―を合言葉に、「遺族でなければ言えない言葉で戦争の真実を語り、伝え、憲法九条を守ろう」と申し合わせました。

 昨年の平和遺族会総会で「遺族・九条の会」が発案され、この日までに百三十人が「呼びかけ人」「賛同者」になりました。平和遺族会員だけでなく、靖国神社公式参拝推進派の日本遺族会の会員も少なくありません。

 父が中国で死んだ倉本頼一さん(京都府)は「九条は遺族の涙と願いの結晶。再び他国を侵略する戦争を許してはならない」、埼玉県の高久綾子さんは「私たち遺族は若者たちに伝えていかなければならない」、三重県の清水美澄さんは「そのときあなたはどう動いたのと聞かれたとき、答えができるように」。賛同者はそんな声を寄せています。

 「遺族・九条の会」の連絡先は電話・ファクスで03(3957)9347


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