2005年8月7日(日)「しんぶん赤旗」

被爆60年 ヒロシマに連帯

メキシコ大統領 「交渉早く」


 広島への原爆投下六十年にあたり、広島に連帯し、世界各地で核兵器の廃絶を訴える行動が相次ぎました。行動は、米国、マレーシア、バングラデシュ、オーストラリア、インドなどで取り組まれました。

 【メキシコ市=松島良尚】メキシコのフォックス大統領は五日、広島・長崎被爆六十周年にあたって核兵器廃絶を国際社会に呼びかけるアピールを発表しました。アギラル報道官が定例記者会見で明らかにしました。大統領の訴えはつぎのとおりです。

 メキシコは平和主義国家であり、核兵器の存在は国際の平和と安全に対する疑う余地のない脅威だと確信する。

 メキシコにとって核兵器の完全廃絶は、これらの兵器が絶対に使用されないようにするために人類に残されている唯一の保証である。

 メキシコは広島、長崎市民が経験した悲劇の六十周年にさいし、核兵器の完全廃絶を保証しうる交渉を開始することが緊急に必要であると国際社会に改めて呼びかける。

 人類と地球上の生きとし生けるものにたいする重大な脅威になっている核兵器の廃絶を達成したときに世界はいっそう安全になるだろう。


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