2005年8月7日(日)「しんぶん赤旗」
被爆60年 核廃絶 誓う
市民・自治体・政府 力一つに
ヒロシマデー集会に9000人
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広島は六日、被爆六十年を迎えました。爆心地の平和記念公園は未明から、アメリカの原爆で犠牲となった人たちへの祈りに包まれました。
午前八時から始まった市主催の記念式典で、秋葉忠利市長は「継承と目覚め、決意の刻(とき)」とのべ、被爆者の志を受け継ぎ、核兵器のない世界を実現するために行動するよう世界によびかけました。
広島県立体育館で開かれた原水爆禁止二〇〇五年世界大会・広島の「被爆六十年ヒロシマデー集会」には、例年を大きく上回る九千人が参加。世界の人々、NGO(非政府組織)・自治体・政府が力を一つにして、核兵器のない平和な世界をつくろうとの決意にあふれました。
「広島からのよびかけ」(5面に全文)を満場の大きな拍手で採択。核兵器全面禁止を主題とする国連会議の開催を要求する国際共同キャンペーンの展開や被爆体験の継承、憲法改悪反対など具体的な行動を確認しました。
スウェーデン政府を代表してカイ・ノードクイスト国会議員が特別報告。海外代表が次々と発言しました。「八月六日が誕生日であり、追悼の日」と発言したジョージ・フライデーさん(米国・平和と正義のための連合)に司会者が花束を贈り、参加者全員が「ハッピーバースデー」と手拍子で合唱しました。
村上弦一郎さんのピアノ演奏のなか、被爆者や被爆医師の肥田舜太郎さんが証言。日本山妙法寺の木津博充、作家の那須正幹の両氏が連帯あいさつしました。
青年、女性、各団体代表らが登壇。「六十四人の被爆者から聞き取りをしました」(青年代表)などと報告しました。海外代表と会場が一体となり、「勝利を我らに」などを大合唱しました。