2005年8月6日(土)「しんぶん赤旗」
被爆60年・広島
核なくして 女性のつどい
海外と連帯 仏から折り鶴60羽
広島市内の県立総合体育館で五日、「核兵器も戦争もない平和な世の中を子どもたちに」と願う女性が集まり、「核兵器なくそう女性のつどい2005」が開かれました。浴衣姿の女性、子どもたちの手を引いた母親の胸にはバラのコサージュが一輪。コサージュは広島の女性たちが新聞紙で作った「平和のバラ・コサージュ」です。
WILPF(婦人国際平和自由連盟)日本支部の杉森長子会長は、フランスから六十年を示す六十羽の折りづるが届けられたことを紹介、「核兵器廃絶の思いは同じです。海外と連帯しているのを感じます」とあいさつしました。
被爆者の証言では、久保美津子さんが、ABCC(原爆傷害調査委員会)に採血を強制されたことなどにふれ、「実際には被爆者はモルモットにされただけ」と憤りました。同時に「アメリカでも大統領の言う通りにしていては、いつまでも平和にならないと思ってる人がいる。そういう人と手をつなぎたい」と話しました。被爆者の丹土美代子さんも「被爆人生をかけて頑張りたい」と語り、大きな拍手が起こりました。
世界と日本の運動交流では米国の平和と正義のための連合・全国共同議長のジョージ・フライデーさん、WILPF事務局長のスージー・スナイダーさん、日本の女性らが発言しました。
岡山県の柏原真実さん(32)は「広島出身だけど、怖くて原爆資料館に行けなかった。今日初めて行った。いま被爆者の話を聞き、たった一発で人が消える恐ろしさを感じました。悲しい思いをした人がいるから今の憲法がある」と語りました。