国交副大臣「返さない」

穀田議員追及　04年にも20万円

　日本共産党の穀田恵二議員は五日の衆院国土交通委員会で、岩井国臣国土交通副大臣（参院議員）が談合企業から政治献金を受けていた問題を追及しました。

　岩井氏は国土交通省・道路公団発注工事にかかわる鋼鉄製橋梁（きょうりょう）の談合で起訴された横河ブリッジなど五社から二〇〇〇年から〇三年に二百五十万円の献金を受けていました。さらに、東京都発注工事で暴力団を使って脅迫し談合を行った勝村建設からも同期間に八十万円の献金を受けています。

　穀田氏が献金の返金を迫ったのに対し、岩井氏は「談合にもいろいろある」とのべ、返金する意思を示さないばかりか、勝村建設から〇四年にも二十万円の献金を受け取っていたことを認めました。

　穀田氏は、受注企業からの献金は公正な発注を損なうことから「岩井氏が副大臣に就任し発注者側になった昨年九月以降に、受注者側から献金を受けたことはあるか」とただしました。

　岩井氏は「副大臣になる前となってから特段何の変化もない。なってからも建設業者から寄付はある」と答弁。談合企業から献金を受けていることに全く無反省で、発注者の責任も自覚していないことが鮮明になりました。