2005年8月5日(金)「しんぶん赤旗」
歴史の勢い、我らに
各国集う 平和市長会議総会始まる
核兵器廃絶をめざす世界の市長で構成される平和市長会議の第六回総会が四日、広島市で開幕しました。加盟都市と各国政府、NGO(非政府組織)から二百二十人(四日現在)が参加しました。
会長の秋葉忠利・広島市長は、四年前の第五回総会以後、同会議の加盟都市が倍加し、百十二カ国の千八十都市が加盟していると報告。地雷禁止条約の経験に学び、市民と協力して二〇二〇年までの核廃絶を実現しようと訴えました。
ダグラス・ローチ中堅国家構想議長・元カナダ国連軍縮大使が記念講演。核保有国が核を正当化するために最も愚かな議論を展開している一方で、世界の86%の人々が核禁止条約の調印に賛成しており、「歴史の勢いはわれわれの側にある」と訴えました。
総会では、「署名運動に基づき、イラク戦争反対の決議を市議会であげ、欧州議会にも反映させた」(英ケンブリッジ市)など、各国市長らが活動を交流。▽十月の世界軍縮週間に核廃絶のための市民集会を開く▽核兵器は一般的に違法だとした国際司法裁判所の勧告的意見発表の十周年にあたる来年七月に記念行動をする―ことなどを確認しました。