2005年8月5日(金)「しんぶん赤旗」
国際会議
平和・公正な世界へ共同
核兵器廃絶へ宣言・閉会
広島市で二日から開かれていた原水爆禁止二〇〇五年世界大会国際会議は四日、被爆六十年・原水爆禁止世界大会五十年の今年を、核兵器のない平和で公正な世界への「地球的流れを圧倒的に強める契機に」と呼びかけた国際会議宣言「被爆六十年―核兵器のない平和で公正な世界へ行動と共同を」を満場一致で採択し、閉会しました。
宣言は、NPT再検討会議でのこれまでの核軍縮の合意を拒絶し、先制攻撃の方針のもと「使いやすい核兵器」の開発などをすすめる「核超大国アメリカ政府の政策と行動に、世界中から強い抗議の声がわき起こっている」と指摘しています。
NPT再検討会議にむけた運動を「大きな共同と連帯を生み出し、前進した」と評価。核兵器廃絶の「明確な約束」の実行を求める声が、軍事同盟に参加している諸国にも広がり、世界の非政府組織(NGO)、自治体、政府が連携を強めていると述べています。
九月の国連加盟国首脳会議と国連総会が「ただちに核兵器全面禁止・廃絶条約実現への道を開くよう」に大きな運動を起こそうと呼びかけています。
そして、世界中で「草の根の運動を飛躍的に発展させていこう。若い世代の行動を激励し、新しい希望と運動の広がりをつくりだそう」と行動提起しました。
宣言はまた、世界で唯一の被爆国であり憲法九条をもつ「日本の役割が注目されている」とし、日本が「紛争の平和的解決と核兵器廃絶に固有の役割を発揮すること」を世界が求めていると述べています。