2005年8月5日(金)「しんぶん赤旗」
海外から最多 青年続々
原水爆禁止世界大会・広島が開幕
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「被爆六十年のことしを核兵器のない平和で公正な世界への転機にしよう」。原水爆禁止二〇〇五年世界大会・広島が四日、広島市内で始まりました。NPT(核不拡散条約)再検討会議に向けたニューヨーク大行動をはじめ、核兵器のない平和な世界を求める共同と連帯の広がりを示し、海外から過去最高の二十九カ国、二百六十四人が参加し、国内と合わせて八千人の熱気に包まれました。
青年たちが続々とつめかけました。「四万人がデモをしたニューヨークにも行き、この大会に参加し、世界の核兵器廃絶、平和への思いは一つだなと感じます。ぼくらは多数。決して負けない」(神奈川県の学生、柴田健さん)、「初参加だけど、すごく人がいて、海外からも大勢来て、全国でいろんなとりくみがあって本当にすごい。私も何かしたい」(大分市の看護師、宮成智恵美さん)と顔を紅潮させます。
海外代表が壇上で紹介され、フランスの青年が「百三十人の青年が参加しました」と発言すると「ウオー」という歓声、と割れるような拍手、指笛がわき起こりました。被爆者の坪井直さん(日本被団協代表委員)が連帯あいさつ。マレーシアのタン・セン・スン外務次官、エジプトのワリード・ハッガッグ大使館書記官の二人の政府代表が特別報告しました。
主催者報告した安斎育郎・立命館大学教授が、国際会議宣言の意義をのべ、「各国、各地域で草の根の運動を飛躍的に発展させていこう」と呼びかけました。
「ヘイワ」「ヘイワ」のかけ声と手拍子のなか、海外の青年たちや建交労の反核トラックの行進者らが一斉に登壇。「草の根から署名を集めようととりくみ、七万人分を突破」(大阪・新日本婦人の会)、「米軍再編を許さないと住民に大きな変化が生まれている」(神奈川県)と各地の発言に大きな拍手がわきました。