2005年8月4日(木)「しんぶん赤旗」

世界のヒバクシヤ交流

原水爆禁止世界大会国際会議つづく


 広島で開かれている原水爆禁止二〇〇五年世界大会の国際会議二日目の三日、被爆者と心を一つにして、核兵器廃絶をめざす政府と草の根の力が共同して展望を切り開こうと、熱のこもった討論を続けました。

 冒頭、秋葉忠利・広島市長があいさつしました。秋葉市長は「世界の圧倒的多数の人々が核廃絶を求めている」と強調。同市として来年八月までの一年を「継承と目覚め、決意の年」と位置づけ、被爆者の志を継承して核廃絶への取り組みを強化すると述べました。

 午前は、被爆者と世界の核被害者が発言。広島の被爆者、嘉屋重順子さんのほか、米国、韓国、ロシア、インド、マーシャル諸島、カザフスタン、リトアニアの被爆者と核被害者が、在外被爆者の援護や核実験の被害について報告しました。

 北米被爆者の会の岡崎昌彦氏は、移民した被爆者で、健康管理手当も医療費補助も受け取れない人が多数いると指摘。在外被爆者を国内の被爆者と同等に扱うよう日本政府に要望しました。

 ロシアのアイグル(チェリャビンスク核被害者団体)のミーリャ・カビロワ議長は、現在も稼動中の「マヤーク」という核施設周辺で重大な放射能事故が三度も起こっていると紹介。「放射能に国境はない。核の安全はすべての人にかかわる問題だ」と訴えました。

 午後には、「核脅迫と力の支配、核兵器廃絶の展望」「平和の国際秩序と日本国憲法第九条」「広島・長崎の被爆者、世界の核被害者との連帯」の三つの分科会が開かれました。


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